この本買ってみたけど実際どうなのかな?
100ページくらいしかないし、本当にこれでわかるようになるの?
本のボリュームは関係ないよ。
心臓の仕組みと心電図波形を理解できるというのはイラストの方が理解しやすいんだ。
救急病院で勤務している看護師歴10年のひつじナースです。
心電図本当に難しいですよね?実際、僕も心電図苦手でした。そして読めなかった。
心電図の研修に行ってその時は理解できても、家に帰ってみたらなんかよくわからなかったり…
これって心電図の取り扱いについて学んだだけで現場では使えない知識なんです。
どういうことかというと例えば野球を始めてルールを覚える。これが心電図の勉強をしている段階。
野球ってルール覚えるだけじゃ上手くならないですよね?何度も練習が必要になる。
心電図もそうなんです。勉強してそのあとに心電図波形を実際のものをみて判別できるように練習が必要になるんです。
やり方さえ覚えれば心電図がわかるようになるんじゃない。心電図を読めるようになるには練習が必要になるんです。
こういう人にオススメ
- 心電図初心者
- 必要最低限の心電図知識を得たい
- 心電図が苦手で見るのも嫌
本の概要
この本は大きく6章にわかれています。
①心電図を読むための基礎医学を身につけよう
②心周期をマスターしよう
③心電図と心臓の動きを考えてみよう
④ベッドサイドで看護師は何をするの?
⑤もうワンステップ登ってみよう
⑥心電図の略語をしっかり覚えよう
このようにまずは①で基礎的な知識をつけ、②の心臓のサイクルを理解する。
①、②を踏まえて③で心電図と心臓の動きの連動を学ぶ。
④では実践的な対処方法。⑤ではもう少し深掘りした知識を身につけられます。
個人的には⑤は飛ばしても心電図を理解するには十分です。
最後に⑥の心電図の略語。これは現場で結構使います。
略語の頭文字が何を表しているのか理解できると知らない略語も何となくわかるようになります。
本のボリュームが少ないのも初心者におすすめ。
段階を踏んでいるから、そのまま読み進めて良いしわかりやすい!
イラストが多く理解しやすい
この本の一番のポイントが理解しやすい点です。
僕自身、心電図の本を10冊ほど読みましたが圧倒的にこの本がわかりやすかった。
文字ばかりの説明でもわからなくはないですが、かなり理解しにくい。目でイラストを見ることで格段に理解度が上がります。
またイラストがあることで状況を把握しやすくイメージも湧きやすくなります。
人の理解って解釈の仕方にあると思います。本の言葉をそのまま覚えても理解しにくい。
本で得た知識を頭で考え嚙み砕いて自分の言葉に置き換えることで理解度が深まります。
そのためには言葉での理解だけでなく目で見て、視覚からの情報と言葉での情報を組み合わせることでより自分の知識にすることができます。
心電図波形と心臓の動きを反映して説明してくれる
心電図の波形にはP波、QRS波、T波とあります。
心臓の刺激電動系と呼ばれる部分から電気の刺激が出てそれぞれの波形が表される。
これだけでも嫌になりますよね?
この本ではP波、QRS波、T波が心臓のどのような動きに連動しているのかを書いてくれています。
心電図の講習ってDrがする時もありますが、心電図を取り扱っている業者がするんです。医療従事者じゃなくてもできるんです。
ということはきちんと理解すれば誰でも心電図を読める。
医療従事者だから心電図が読めるんではなく、心電図の構造を理解することで心電図が読めるんです。
先入観で心電図は医師、看護師じゃないと理解できないと思ってたけどそうじゃないんだ。
まとめ
心電図を理解するのに分厚い本なんて読む必要はありません。
分厚い本は読む気にもなれないし、小難しい言葉が並び理解しにくいです。
イラストのあるボリュームの少ない本の方が理解しやすいし1冊本を読み終えた達成感もあります。
ある程度の知識があり深く学びたい人にはボリュームのある本のほうが良いと思いますが、これから学びたい人にはこのような本をおすすめします。
ただ良書とそうでないものもあるので、いろんな人のおすすめを見て何度も紹介されている本を選ぶ。
その道のプロが選ぶのなら間違いはない。自分の後悔のない本を選んでください。
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